スーパーソルは廃ガラス100%を原料とする軽量発泡資材です。
軽量、多孔質で透水性、保水性に優れていること、ガラスびんを原料としているので安全であることの特徴を活かし、あらゆる分野で活躍しています。 その用途は幅広く、土木、緑化、建築、農業、水質浄化などの資材となります。 天然素材を原料としているので、周囲環境に対する安全性が高く、改修工事等においても、再利用または残土として処理ができます。スーパーソルは、軟弱地盤上の路床・路体部分に、軽量盛⼟材として沈下対策に使用されています。地下に埋設管などの構造物がある場合、土圧低減の目的等でスーパーソルを使用します。施工後も簡単に掘削し繰り返し使用可能なため、埋設管のメンテナンスが容易になります。 |
製造工程
スーパーソルは原料の96%を地域から排出される廃ガラスが占めており、通常の廃ガラス再利用と異なり色分けせずとも1つの工場で製品ができあがるため、輸送コストを低減しリサイクル過程での環境負荷も抑えた製品です。
①原料ホッパー
おおまかに砕いた状態の廃ガラスをホッパーに投入します。微細な振動を与えながら適正量をコンベヤに輸送します。
②ガラス破砕機
タンクの中でローラーを回転させ、重みで硬いガラス瓶を効率よく踏みつぶし8ミリ以下のカレット(ガラス粒)になるまで破砕します。
③カレット粉砕機
回転するドラムの中で約8000個のセラミックボールがぶつかりあい、カレット(ガラス粒)を粉々に砕きます。
④粒度選別装置
粉砕機を通過した原料を風でホースに送り込みながら不純物を取り除き選別します。
⑤混合撹拌機
粉末状の原料に発泡添加物を混合します。これにより次工程の焼成で原料が発泡するようになります。
⑥焼成炉
粉末状の素材を1センチ程度の厚さになるように炉に送り込みます。炉は入口から出口まで30メートルほどで、ゆっくりと搬送される間に原料が加熱発泡しスーパーソルになります。
⑦スーパーソル完成
炉の中で発泡した素材が板状になって出てきます。これを温度が下がるまで休ませる間に粒状に割れていきスーパーソルになります。
製造規格 |
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スーパーソル L1【主な用途】
【比重】0.2~0.5 【給水率】30%以上 |
スーパーソル L2【主な用途】
【比重】0.4~0.5 【給水率】30%以下 |
スーパーソル L3【主な用途】
【比重】0.5~1.0 【給水率】10%以下 |
スーパーソル L4【主な用途】
【比重】1.0~1.6 【給水率】5%以下 |
比重と吸水率による用途の違い
L1 | 0.3~0.6 | 30%以上 | 保水性が高い 連続気泡型の超軽量資材 |
【緑化】排水基板材・人工軽量土壌・土壌改良材 【園芸】土の改良材・鉢底石 【農業】土壌改良材・暗渠排水資材 |
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L2 | 0.4~0.5 | 30%以下 | 強度を兼ね備えた 独立気泡型の超軽量資材 |
【土木】軽量盛土資材・擁壁裏込め・軽量混合土 橋台背面盛土・高速道路段差修正資材 【畜産】水質浄化資材 |
L3 | 0.5~1.0 | 10%以下 | ほとんど閉気孔の軽量資材 | 【園芸】ハイドロカルチャー資材 【ペット】ペット資材 |
L4 | 1.0~1.6 | 5%以下 | 水にぎりぎり沈む 独立気泡型の資材 |
【土木】耐震岸壁背面の裏込め資材 HWレベル以下の軽量盛土資材 【畜産】水質浄化資材・養殖池ろ材 |
さらに!スーパーソルはここがすごい!
透水性と保水性締固め時でも水はけ抜群。透水性、保水性、通気性に優れ草木などの生長を促進させます。 |
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燃えない(無機鉱物性無機鉱物性で耐火性です。 |
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軽量(比重のコントロールができる)スーパーソルは用途に応じた比重のコントロールができます。 |